京都・宗教系大学院連合 設立記念シンポジウム
本日、京都・宗教系大学院連合(K-GURS)の設立記念シンポジウムが同志社大学の寒梅館で行われました。
プログラムは下記の通り。
・あいさつ:武田龍精(龍谷大学大学院)
「京都・宗教系大学院連合設立の経緯と目的」
・基調講演:加藤周一(評論家・作家)
「異なる宗教間の対話」
・パネル・ディスカッション
司会:室寺義仁(高野山大学大学院)
パネリスト:
加藤周一
門脇 健(大谷大学大学院)
「『分からない』という分かり方」
頼富本宏(種智院大学)
「ヴァーティカル諸思想図殿――ボロブドゥール大塔の意図」
森 孝一(同志社大学大学院)
「平井金三とシカゴ万国宗教会議(1893年)」
・閉会の辞:小原克博(同志社大学大学院)
正月気分が抜けない1月初旬で、しかも雪が降る中、一体、どれほどの来場者があるだろうかと多少心配していたのですが、なんと200名もの方々が来てくださいました。
加藤先生は博学のなせる業か、縦横無尽に異なるテーマを飛び回りながらも、主張したいメッセージはきちんと伝えようとする情熱にあふれた基調講演をしてくださいました。1919年生まれのご老人とは思えないパワーです。
予定では40分ほどのお話をいただくことになっていたのですが、1時間を過ぎても話しが終わりそうになかったので、内心冷や冷やしていたのですが、来場者の方は、きっと満足されたと思います。
続くパネル・ディスカッションでは、加藤先生以外のパネリスト3名が、それぞれ10分ほどの短い発表をした後で、ディスカッションに入りました。
発表もよかったですが、ディスカッションでも、加藤先生が興味深い問題提起を次々としてくださり、話しに良い流れができたように思います。
このシンポジウムの全体は、テープ起こしをして、冊子体にして配布できるようにする予定です。
わたしは、朝からプログラムの印刷、会場の設営、カメラマン等々の役目を引き受け、裏方として尽力いたしました。小さなトラブルはいくつかありましたが、無事、このシンポジウムを終えることができて、ほっとしています。
京都・宗教系大学院連合の第一歩を飾るにふさわしい内容であったと思います。