KOHARA BLOG

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悪魔が体を動かした?

 昨晩11時過ぎに、読売新聞から電話があり、広島の女児殺害事件に関するコメントを求められました。2日朝刊に掲載されたようです(現物は見ていませんが)。なお、学生の話によると、よみうりテレビの朝の番組で、わたしのコメントが取り上げられていたとのこと。
 別に大したことは言っていません。「悪魔が体を動かした」云々の供述に関してです。「悪魔」という言葉を聞くと、非常に大げさに聞こえるが、日本語で「魔が差した」というのと大差ない、という趣旨のことをコメントしました。つまり、容疑者は計画的犯行でないことを主張するために「悪魔」を引き合いに出しているに過ぎないのであって、他の猟奇的事件と異なり、容疑者が独自の妄想的精神世界をもっていたわけではない。カトリック世界では、ごく普通に「悪魔」という言葉を使うので、大げさに扱う必要はない、といった感じで答えました。
 新聞には、もちろん、もっと簡潔に記されていると思いますが。
 ただ各紙とも、「悪魔が体を動かした」をかなり大きな見出しとして使っていますね。マスコミ好みのキャッチーな表現なので強調したくなるのもわかるのですが、わたしは、その言葉自体にさほど大きな意味はないと思います。そういう表現によって隠そうとしている犯罪心理の深層部分こそ、これから明らかにされるべきでしょう。

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