宗教倫理学会 学術大会
10月15日(土)、同志社大学の寒梅館で宗教倫理学会の第6回学術大会が行われました。設立記念を兼ねた第1回学術大会は2000年に同志社大学で開催されましたので、同志社では5年ぶりの2度目ということになります。
午前中は研究会やワークショップ、午後は公開講演会・シンポジウムが行われました。上の写真は、講演する大澤真幸氏(京都大学)です。大澤先生は社会学者として非常に幅広い分野で発言・活躍されている方ですが、論理の組み立ての中にキリスト教の考え方を取り入れる点でもユニークです。今回の講演タイトルは「宗教の普遍<論理=倫理>」だったのですが、圧倒的にキリスト教関係の話が多かったです。
さすがにこの点については、「宗教の普遍というテーマにしては、キリスト教が中心になりすぎていませんか?」という質問が出ました。大澤先生の答えは、西洋の問題や世界の問題を扱う場合には、キリスト教から入るのが一番わかりやすい、やりやすい、というものでした。
学術大会終了後、大澤先生とは個人的にもいろいろお話ししましたが、やはり視点がシャープです。宗教倫理学会に対しては、社会の大きなイシューに対しては、具体的な声明や提言を出せるようになるべきだ、とアドバイスしてくれました。その通りだと思いました。大きい学会では、意思統一するのがきわめて困難ですが、宗教倫理学会は小回りの良さを生かして、もっと積極的に情報発信、意見表明を行っていくべきだと、つくづく思いました。
懇親会は、寒梅館7階のSecond House Willで行われました(貸し切り!)。京大の落合恵美子先生も来られており、最近の研究の様子などを聞くことができました。各国の家族形態についての研究を目下進めておられます。朝日新聞などで、その研究成果の一端をご覧になった方も多いのではないかと思います。
わたしは金曜日くらいから風邪を引いてしまい、体調不良の中での出席でしたが、一応割り当てられていたお役をこなすことができ、ほっとすると同時に、朝から晩まで一日仕事だったので、どっと疲れてしまいました。これでは、風邪が治りませんね。(^_^;)