今週の出来事(研究会、ゼミ)
今週は猛烈に忙しく、いろいろな出来事があったにもかかわらず、BLOGを更新する余力がありませんでした。
25日(月)にはCISMORの特定研究プロジェクト「EUにおける宗教政策」の企画として、宮澤正典先生(同志社女子大名誉教授)による「日本におけるユダヤ論議考」の話を聞きました。
宮澤先生は長らく同志社女子大学の先生であったにもかかわらず、わたしはお会いするのが初めてでした。20世紀初頭くらいから現代に至るまでの、日本におけるユダヤ人論議を資料に基づいて説明してくださいました。
日本には昔も今も、居住しているユダヤ人の数はきわめて少数ですが、政治的にも通俗的にも、様々な局面でユダヤ人議論が現れており、新鮮な驚きを得ることができました。ユダヤ人に対する否定的な見解、肯定的な見解、中立的な見解、それぞれをその背景と共に知ることができました。
27日(水)には、ゼミの学生さんたちと共に、大阪の鶴橋に焼き肉ツアーに行きました。
鶴橋のコリア・タウンで焼き肉に舌鼓を打ちました。左の写真が、そのお店です(右下が食べている風景)。週末はかなり混雑するそうですが、平日だったので、お店は比較的空いていました。
焼き肉ツアーというと、遊びに行ったのかと思われるかもしれませんが、鶴橋周辺における在日韓国・朝鮮人の方々の生活の一端に触れるというのが、このツアーの目的でもありました。
現在、大学院神学研究科博士後期課程に在籍している呉寿恵(オー・スヘ)さんに案内してもらいながら、在日の人たちの歴史や生活の様子を垣間見ることができました。
呉さんのお連れ合い(李 清一 氏)が館長を務めているKCC(Korean Christian Center)にも立ち寄りました。そこで、KCCがかかわってきた在日の人たちの様々な運動の歴史についてのお話を聞くことができました。
1980年代初頭の外国人登録法や指紋押捺拒否の話なども出てきたのですが、参加した学生さんたちは、みな、その頃に生まれていますので、話を聞いても、すぐにはそのリアリティを感じることはできないようでした。
しかし、話を聞いている内に、在日韓国人・朝鮮人に代表される外国人に対する日本社会の姿勢が決して優しいものではなかったことを、少しずつ感じ取ってくれたようでした。
KCCのあと、すぐその隣にある在日大韓基督教会 大阪教会を見学しました。在日の中のクリスチャンは、日本人の場合と同様に、わずか1パーセントに過ぎないのですが、この大阪教会の朝の礼拝には200名ほどの人が集まるとのことでした。
実は数年前、この教会でわたしは講演と説教をしたことがあり、今回、その礼拝堂を懐かしく思い返すことができました。
帰る途中、お茶屋さんに立ち寄り、韓国のお茶を飲みました。わたしはカリン茶を飲みました。コリア・タウンは鶴橋から徒歩10分ほどのところにあり、いろいろな意味で楽しめるところです。おすすめです。