香港三日目
三日目にもなるとだいぶ慣れてきましたが、朝から晩まで英語での議論はさすがに疲れます。(^_^;) 今日は三つのグループに分かれて、それぞれで各国の教育システムや、神学カリキュラムの内容について討議をし、アジアの神学にとって必要な内容は何かを考えました。西洋的な枠組みを越えたカリキュラムの模索です。 異なる国、異なる大学で行われている教育内容を聞くのは、非常に刺激的でした。全体の様子を聞いてみると、同志社大学神学部・神学研究科が行っている(あるいは、これから行おうとしている)教育内容はかなり先進的な部類にはいることも確認できました。
議論しておもしろいなと思ったことの一つに、「組織神学」(systematic theology)に対する評価がありました。アジアの多様な土壌においてはsystematicなものはそもそも成り立たない、あるいは西洋的だということで、この言葉は使わない方がいいというのです。わたしは、神学の分野では一応「組織神学者」ということになるので、かなり興味深く議論を聞いていました。systematic theologyよりchirstinan thoughtと名付けた方がよいという意見が多かったです。
名前は確かに内容理解にも関係してくるので大事な部分ではあります。伝統的な神学の分け方、つまり、聖書神学、歴史神学、組織神学などが、それぞれ西洋的な枠組みを踏襲しているということで、アジア的なフレームワークや科目名が模索されました。
カリキュラムの枠組みそのものを考え直す、ということは、普段なかなかする機会がないので、自分の考えを整理する上でもよい刺激になりました。
ひょっとすると、来年度の神学部・神学研究科のカリキュラムは大きく変わるかもしれません。(^_^;)