KOHARA BLOG

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香港二日目

 二日目の全プログラムが終わりました。ワークショップの司会の務めも何とか終えることができたので(大したことはしていませんが)、少し肩の荷が下りました。司会をするより、好き勝手に発言できる方がはるかにいいです。  議論は多岐にわたるので、とても簡単にまとめることはできませんが、アジアの神学の特質、教育のあるべき姿を描き出すことにエネルギーが注がれました。果たして「アジア的なもの」は共通項として抽出することができるのでしょうか。  こうした議論の際には、決まって「西洋」との対比関係の中で「アジア」が語られることになります。これはポストコロニアリズムということを意識すると避けることはできません。  わたしは奥歯に物が挟まったような議論はしたくなかったので、最初に、アジアにおける歴史的な問題はWestern imperialismだけではなく、特に北東アジアにおけるJapanese imperialismも神学的な課題としてあるのではないか、と発言しておきました(政治的な課題であることは言うまでもなりません)。  また、アジア全域で、中国およびインドの台頭がかなり意識されていることがわかりました。  こうした議論をしていると、アジアという枠組みの中で、日本がどのようなプレゼンスを示し、またどのような貢献することができるのか、ということを、今後きちんと考えていかなければならないことを、つくづく感じさせられました。そして、何より、このような機会を通じて、信頼関係を形成していくことの大切さを考えさせられました。  朝は簡単なトーストが出るのですが、昨晩に引き続き、昼食と夕食は予想通り中華料理でした。中華ずくしです。同じレストランで食べるので、メニューがほとんど一緒なんです。あと二日続きます。量が多いので(ついつい手が伸びてしまいます)太りそうな予感がしています。

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