A Happy New Year!
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
インド洋大津波の被害をはじめ、世界の各地で、うめきの声が絶えない現実を考えると、脳天気に新年を喜ぶこともできません。しかし、そういう現実があるからこそ、節目節目で、自分や世界を見つめ直し、新たな展望を描きたいと思います。
新年にあたり、小原ゼミの学生のみなさんにお年賀メールを送りました。ゼミ生の顔を思い浮かべながら書いた文章ですが、その一部「年頭のささやかなおすすめ」は、一般的にも当てはまるところがあるかもしれませんので、紹介します。
1)ひとりの時間を作るさて、わたしの今年の決意の一つは、「研究に集中するための環境整備をして、執筆活動に打ち込む」ということです。
自分の人生を思索するためには、ひとりの時間を作ることが大切です。たまには、携帯の電源を切って、思いっきり読書や趣味に没頭したり、逆に、思う存分、ひとりダラダラ過ごすのもよいでしょう。ひとりで充実した時間を過ごすと、気持ちに余裕ができて、インスピレーションがわいてきます。
友達とダラダラと過ごすのは、学生の特権とも言えますが、それだけではちょっともったいないですよ。2)ひとりで抱え込まない
先ほどのことと矛盾するように聞こえるかもしれませんが、問題を一人で抱え込んではいけません。何でも自分一人で何でも解決しようとすると、いつかパンクしてしまいます。
ひとりで問題を抱え込まないように、日頃から、信頼できる人間関係を作っておくのが大事です。自分にがつんとインパクトを与え、また、がっちりと受け止めてくれるような人間関係が、結局は長続きし、また自分を生かしてくれるものです。3)心から笑う
難しく考えすぎないで、心から笑う機会を持ってください。映画でもテレビでもマンガでも、友達との話でも何でもいいですよ。大笑いすることができれば、元気が回復します。笑いの効用は人生にとって小さくありません。
これからの皆さんの人生の中には、つらい出来事もきっとあるはずです。そのようなとき、体ごと笑ったという身体経験は、脳の悲観的暴走をくい止めてくれます。
本来なら、いつでも研究活動に従事しているべきなのですが、とにかく、それ以外の仕事が多くて、昨年は、まともに論文すら書くことができませんでした。なぜか仕事がわたしに集中してくる仕組みができてしまっているので、それをうまく分散させ、研究者としての時間もある程度確保していきたいと思っています。
理想を言えば、共著を1冊、単著を1冊、書き上げることができればと思っています。現時点では、いかにも「絵に描いた餅」のようですが、正月ですから、餅の一つや二つ、よいでしょう(^_^;)
ただし、まったくの「絵に描いた餅」でもなくて、目下、PHP新書での共著の出版が予定されています。このBLOGの読者だけにこっそりと教えますが、テーマは「原理主義」に関するものです。具体的な内容の詰めはこれからです。春先の出版を目指しています。お楽しみに。