KOHARA BLOG

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一神教聖職者交流会議(2日目)

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 一神教聖職者交流会議の二日目も、充実した議論をすることができました。アメリカからのゲストの方々が非常に満足してくださったのが、わたしにとっても、うれしかったです。
 何か明確な答えが見えたというわけではありませんが、少なくとも、ブッシュ再選後のアメリカの実情や課題は見えてきたように思います。それぞれの宗教の代表者が、多様なアメリカの宗教性の全体を代弁できるわけではありませんが、直接に彼ら・彼女らの意見を聞くことにより、今まで抱いていたイメージのいくつかを修正することができ、より突っ込んだ洞察ができるようになったと思います。

 ブッシュを再選させた一つの原動力に福音派のクリスチャンがいます。全人口のおよそ4分の1を占めると言われていますから、半端ではない影響力があります。その福音派の立場の代表者の発表を聞いても、その幅の広さを実感させられましたし、また、わたしが考えていた以上に柔軟に社会の変化に対応していることがわかりました。
 わたしは、その方に福音派には今までのように国内問題にのみ目を向けるのではなく、アメリカは世界に影響を与えているのだから、世界の課題も視野に入れて欲しいと訴えました。福音派はプロ・ライフということで胎児の生命を守り、中絶に反対してきました。しかし、「ライフ」という言葉を胎児に限定するのではなく、イラクに派兵されているアメリカの軍人たちの命、あるいはアメリカ軍の攻撃によって危機にさらされているイラク市民の命、それらもすべて「ライフ」であり、それを損なう政権に対しては毅然とした態度を取るべきではないかと主張しました。
 そして、福音派が近年、"Care for Creation"というテーマでエコロジーの問題にも取り組んでいるというものですから、京都で1997年に「京都議定書」が発行したこと、ブッシュ政権になってアメリカが脱退しているが、それでは地球環境の生命が将来、大きく蝕まれていくではないか。つまり、福音派がブッシュ政権を支持するにしても、間違った政策に対しては、はっきりと批判し、軌道修正するくらいの力を発揮して欲しい、と訴えました。
 その代表の方は、わたしの主張は、いずれももっともなことだと理解してくれました。彼のような柔軟な考え方の人ばかりではないということはわかっていますが、そういう人が増えてくれば、福音派もより建設的な力をアメリカの国内外に対して発揮していくことができると思います。

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 すべてのプログラムが終了してから、京の焼肉処「弘」木屋町店に出かけました。さすが、アメリカ人! 食いっぷりがいいです。さすがに世界の4分の1のエネルギーを1国で消費しているだけのことはあります。(^_^;)
 ともかく楽しい一時を過ごすことができました。明日、一行は京都観光に出かけますが、今回、わたしは授業のため参加できません。

 今回の成果は、なるべく早く日本語および英語でまとめようということになっています。

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