一神教聖職者交流会議(1日目)
今日は「一神教聖職者交流会議」の第一日目でした。二日間で4つのセッションがあり、その最初のセッションが公開シンポジウムになっています。
会場は同志社大学今出川キャンパス寒梅館のハーディーホール。実は、今日ははじめて、そこに入ったのですが、えらく立派なホールでびっくり!
わたしは公開シンポジウム「現代アメリカのユダヤ教・キリスト教・イスラームが直面する諸問題」の最初の発表者でした。「逆光の被写体-日本社会における一神教のイメージ」というタイトルで話しました。近日中にその原稿は小原克博On-Lineにアップする予定です。
同時通訳者の便もあって「一神教聖職者交流会議」での発表者は、事前にフルペーパーを提出することになっていました。わたしがペーパーを完成させたのは金曜日の朝。(^_^;)
その日は、1時間目から授業があり、その授業の準備もあって、結局、木曜日から金曜日にかけては徹夜でした。一睡もせずに、ふらふら状態で1時間目の授業(大学院の講義科目)にのぞんだのですが、なぜか、いつもより学生が少ない・・・
欠席した一人、わたしのティーチング・アシスタント(TA)の「うめちゃん」(7/28記事参照)に「どうしたん?」と聞くと「寝坊して、起きたら10時でした!」と元気な(!)返事が返ってきました(朝5時頃まで授業用のテキストを読んでいたということですが・・・)。
ええな~、と妙に感動しました。すばらしいTAをもって、わたしは幸せです。(^_^;)
そして発表用のパワーポイント・ファイルを完成させたのは、土曜日の朝4時頃。(^_^;) そして、執念で作ったプレゼン画面をかっこよく披露できるはずだったのですが、な、なんと、途中でBluetoothの無線マウスの電池が突然切れて、壇上から画面送りができなくなるという窮地に立たされました。はっきり言って、かなりかっこ悪かったと思います。
思わずつぶやいた「あっ、電池切れか~?!」という声もしっかりマイクに入ってしまい、会場の失笑を買ってしまいました。(^_^;) 何とか落ち着きを取り戻し、リサーチ・アシスタントのTさんに遠方にあるパソコンを直接に操作してもらい、なんとか発表を続けることができました。いや~、ほんと焦りました。
事前の準備では電池の状態も良好だったのですが、アルカリ電池は突然パワーダウンするので恐ろしいです。いずれにせよ、プロのやるような失敗ではないので、ちょっと落ち込みました。
でも、その後のディスカッションやレセプションで、アメリカからの来客者から、あの発表はすばらしかった、おもしろかった、と言ってもらえたので、すぐさま立ち直りました(単純ですね~)。ユダヤ教やイスラムの方が強い関心を示してくださったのは、わたしにとっては非常に心強いことでした。
上の写真は、セッションBの様子。このセッションでは、アメリカからのゲスト8名全員から10分ずつの短い発表をしてもらいました。議論は白熱し、あっという間に時間が過ぎ去った感じです。
わたしは、abortion, same-sex marriage, stem cell researchをめぐるmoral valueが、イラク戦争以上に、今回の大統領選挙の明暗を分ける要因になったが、これはクリスチャンにとっての重要トピックであるだけでなく、同じように、ユダヤ教徒やムスリムにとっても深刻な問題として受けとめられていたのか、という主旨の質問をしました。答えは、Yesでした。
上の写真は、今日のセッションが終わり、京都御所の東隣にある「新島会館」でレセプションをした際の一こま。左から、森先生、八田学長、(後ろ向きですが)今井氏(バークレー・東本願寺住職)、わたしです。学長は東京出張から帰ってこられたばかりでしたが、レセプションにお立ち寄りくださいました。ありがたいことです。