KOHARA BLOG

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公開講演会「一神教と多神教」案内

 21世紀COEプログラム公開講演会「一神教と多神教――新たな文明の対話を目指して」(10月30日)の案内(PDF)を掲載しました。自由に印刷・配布していただいて結構です。
 ニューアカデミズムの旗手とかつて言われた(今も、もちろんご活躍中の)中沢先生の話を聞きに来るだけでも、十分価値があると思います。

 事前にちょっとだけネタばらしをしておきますと、講演タイトルは「一神教と多神教」となっていますが、そもそも、こうした問題設定では現代世界の問題にきちんと対峙できないのではないか、という話(討論)の内容にしたいと思っています。

https://www.cismor.jp/jp/doc/lecture041030.pdf

 この案内チラシの裏面に記載の趣旨説明は以下の通りです。

 日本の論壇では、特に9.11以降、一神教と多神教をめぐる論説を多く見かけるようになりました。仏教や多神教の立場から、一神教の問題点を批判し、多神教の現代的可能性を積極的に説く人も少なくはありません。
 しかし、一神教か多神教か、という二者択一では、問題は解決しないでしょう。文明論的な視座から、両者の関係や問題点を考えていく必要があります。
 また、一神教世界における紛争の問題や、それを解決していく方法に対する関心を寄せる人は国内にとどまりません。グローバル化する世界の中で、多くの問題が、ユダヤ教・キリスト教・イスラームといった一神教に対する理解と洞察を必要としています。
 相次ぐテロに象徴される、混迷する世界秩序の中で、共有可能な価値観を見いだし、安定した基盤を作り出していくことは、危急の課題であると言えます。
 この講演会では、このような一般的な関心に応えつつ、学問的な立場から、一神教と多神教の関係を整理し、今後の議論を啓発する積極的な問題提起をしていきたいと考えています。
 講演者と来場者との質疑応答の時間も予定しています。どうぞ、お誘い合わせの上、お越しください。

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