Yad Vashem, Hebrew University
午前中早くにYad Vashemというホロコースト記念館に行きました。遺品を展示している博物館というよりは、慰霊のための場所という性格が強いです。
入り口の近くに、ハッと思わされる次のような聖書の言葉(ヨエル書)がありました。
HAS THE LIKE OF THIS HAPPENED IN YOUR DAYS OR IN THE DAYS OF YOUR FATHERS? TELL YOUR CHRILDREN ABOUT IT, AND LET YOUR CHILDREN TELL THEIRS, AND THEIR CHILDREN TO THE NEXT GENERATION! (JOEL2:3)
感慨深げに写真を撮ろうとすると、ふざけたイスラエル兵がジャンプしてきたのが一番上の写真です。
外に出て、その彼と話していると、仲間が集まってきて、集合写真をとりました(2番目の写真)。二十歳前後の若者ですから、かわいいものです。
Yad Vashemについて詳しく知りたい方は、下のウェブサイトをご覧ください。
Yad Vashemは、ホロコーストの犠牲者の追悼の場所であるだけでなく、当時ユダヤ人たちを助けた人々を記念する場所でもあります。そうした人々の記念する木が植えられています。映画で有名になったシンドラーの名前もありました。また、上の写真にあるように、杉原千畝の名前もありました。
Yad Vashemは、ガイドの方に1時間くらいの案内をしてもらったのですが、何と10年近くも日本に住んでいたNerelさんという方に日本語でやっていただきました。Yad Vashemでのガイドの主要部分はビデオ撮りしたので、編集して広く活用できればと考えています。
帰り際に、たくさんのイスラエル兵がいました(上の4番目の写真)。イスラエルは徴兵制度があります。男性の場合、高校を卒業後、3年間の兵役が義務づけられています(女性は2年間)。4年目にはいると給料をもらうことができるので、4年間兵役につく人も多いようです。大学に行く場合、兵役を終了してから、ということになります。
Prof. Rachel Eliot at Hebrew University
その後、夕方の5時過ぎまで、ヘブライ大学のInstitute of Asian and African Studiesで、レクチャーを聞きました。レベルの高い満足感のあるレクチャーばかりでしたが、最後に聞いた、ユダヤ教の世界的権威Rachel Elior教授の話は圧巻でした(上の写真)。ユダヤ教のエッセンスを力強くストレートに語る内容と話しぶりは、衝撃的ですらありました。質疑応答も活発になされ、しばし恍惚状態に陥るほどの知的興奮を得ることができました。ユダヤ的知性の高みに触れた、という感じで、大いに勉強になりました。
ヘブライ大学でのレクチャーの後、テルアビブに出かけ、そこで食事をしました。散策している途中、目に入ったのが上のレストランです。「京都Salsa」というすごい名前がついていました。
夕食をすませた後、テルアビブの近くのヤッフォに足を伸ばしました。ヤッフォは紀元前18世紀にまでさかのぼる、長い歴史を持った街です。何度も侵略と破壊を繰り返していますが、今は修復されてオスマン帝国時代の古い町並みを再現しています。夜のヤッフォは幻想的でした。
明日はOpen Universityに行きます。その晩は、Open Universityのドミトリーに宿泊する予定ですが、ドミトリーなのでインターネットにアクセスできないかもしれません。
■Yad Vashem
https://www.yadvashem.org