KOHARA BLOG

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京都新聞掲載記事

 日曜日の京都新聞に、わたしのインタビュー記事が掲載されました。佐世保小6事件に関するものです。
 実際のインタビューでは、いろいろなテーマについて話したのですが、紙面の都合上、バーチャル世界や携帯電話のことにしぼられています。

 7月24日『朝日新聞』(大阪版)夕刊に京大の山極先生の記事が掲載されていました。山極先生の専門は、ゴリラやチンパンジーなど類人猿の研究なのですが、いろいろご縁があって、先日もある会合でお会いしたばかりです。
 その記事の中で、山極先生は、集団の拡大やコミュニケーションの変化によって、個人の共感能力が低下してくる、ことを指摘しておられます。互いに顔やくせを知っているのは、類人猿の場合50頭程度なのですが、人間は言語の獲得によってそれが150人ほどに増えた、と言います。そして、携帯電話などのメディアによって、いっそう多くの情報を得ることができるようになっているわけですが、それが、かえって、人間の共感能力を低下させているのではないかと、鋭い洞察を投げかけています。
 「相手や場の気配を探るといった能力は、本来身近な集団の中で培われますが、機械に頼ってこの能力が衰えているのです」。

 たまたま、わたしの記事中での関心と重なる点があったので、興味深く感じた次第です。

■「自らの孤独と向き合う姿勢を」(12歳のいのち いま、つたえたい 6)、『京都新聞』2004年7月25日朝刊
https://theology.doshisha.ac.jp:8008/kkohara/essay.nsf/
504ca249c786e20f85256284006da7ab/f8a89455c6a08b3049256edc004ab953?OpenDocument

■五感を通じた社会性
https://kohara.cocolog-nifty.com/blog/2004/01/post_8.html

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