ハンブルクでの日曜日
ハンブルクの魅力の一つは、アルスター湖やエルベ川があることでしょう。アルスター湖沿いの小道は、ジョギングや散歩を楽しむ人たちの往来が絶えません。
午前中はアルスター湖をながめながら散歩を楽しみました。宿泊しているホテルから、町の中心までは歩いて20分ほどです。ハンブルクはベルリンに次ぐ大都市でありながら、アルスター湖があるおかげで、非常に落ち着いた雰囲気があります。
市庁舎前では「ハンブルクとヨーロッパ」というテーマのお祭りが開催されています。EUの加盟国や、加盟が検討されているトルコなど、各国の出店が所狭しと並んでおり、それぞれのお国柄を知る絶好の機会となりました。伝統工芸を出店している国もあれば、食べ物を提供している国もあり、様々な文化や伝統が一堂に会することの楽しさ・すばらしさを肌で感じることができます。
日本でも、(東アジア諸国を中心にして)同じようなことができれば、どんなにすばらしいだろうか、と思いました。
午後はエルベ川の港巡りの観光船に乗りました。ハンブルクはドイツ最大の港町ですが、その様々な顔を見ることができました。「緑の党」のヘッド・オフィスもエルベ川沿いにあり、自前の船も保有しています。核燃料輸送船や捕鯨船に抗議する際に使われる、緑の党の船も、ここから出航しているのかと考えると感慨深い気持ちになりました(←こんなことで感動している観光客はあまりいないと思いますが・・・)。
港巡りを終えた後は、歩いて町中まで戻りました。その途中にあったのが、上の写真にある聖ニコライ教会です。観光客が訪ねるような教会ではありませんが、わたしは他の教会以上に、この教会のたたずまいに心奪われました。この教会は第二次世界大戦中に破壊され、尖塔の部分だけが修復され、戦争の傷跡を今に至るまで示しています。
爆撃で黒こげになった教会を、まるでいたわるかのよう、周りの木々の緑がやさしく、そして力強く映えていました。