エクスカーション:京都新発見・自分再発見
↑ 清水寺で、パレスチナからの研究者と歓談しているところ
↑ 東福寺で、活を入れられているところ (T_T)
今日は曇り空でしたが、雨に遭うことなくエクスカーションを行うことができました。まだ2月だというのに非常に暖かく、外を歩いていると汗ばんでくるほどでした。
清水寺→東福寺→昼食→フランシスコの家→金閣寺→ハンディクラフトセンター、といった順路で回りました。
わたしは久しぶりに清水寺や金閣寺に行ったのですが、久しぶりだったせいか、新鮮な感動を受けました。「京都って、ええな~」と。外国からの参加者たちも、かなり満足そうでした。
東福寺は、少し前に打ち合わせのために行っていたので(→1/30参照)、2度目なのですが、やはり、庭園のすばらしさなどに感動させられました。
今回は到着してすぐに座禅の体験をしました。外国人用にアレンジして時間は10分間にしてもらいました。普通の日本人の場合は最低30分はするそうです。
東福寺の禅堂は、1347年に建てられてから、そのままの姿で残っている(他の建物はすべて一度焼失後の再建です)、日本で最古にして最大の禅堂なんだそうです。確かに、300名くらいは収容できそうな、かなり大きなものです。
この由緒正しき禅堂で、笑うに笑えないハプニングが起こりました。禅僧の方の説明をガイドさんが英語に通訳しながら、みな真剣にその作法を聞く中で、座禅が始まりました。「無心」(empty mind)になること目指して、厳かな静寂が薄暗い禅堂の中にしみわたろうしているそのとき、何とガイドさんの着メロが鳴りだしたではありませんか。
しかも厳かさを一気に打ち壊すかのような「おもちゃのチャチャチャ」の軽快かつ快活なメロディー。はっきり言って、わたしは、こういうのに無茶苦茶、弱いのです。(^_^;)
吹き出して腹を抱えて笑い出したいのを押さえて、何とかempty mindになろうとするのですが、そう努力しようとすればするほど、笑いを抑えきれなくなり、何度も「クックックッゥ~~」と肩をふるわせて、うめいてしまいました。(T_T)
それにつられて外国人の方の何人かは顔をゆがめて、笑いをのみこんでいました。
短時間でしたが、すごい忍耐を要する修行でした。
しかし、さすがに禅僧の方は表情一つ変えず、例の長細い板を持って、ゆるりゆるりと暗闇の中を歩いていました。
座禅の精神からはほど遠い我が身を省みて、ビシッとたたいてもらっているのが上の写真です。
宗教者の端くれでありながら、わたしの心はempty mindにはほど遠いことを悟らせていただいた体験でした。(^_^;)